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スイスに戻り4 日が経過。

時差ぼけ真っ最中の水曜日です。


到着時の青空は一体どこへやら・・。

チューリッヒ湖畔の街は、

どんよりと曇った霧がかかり、

辺り一面は真っ白の朝。

グレーの空が広がって、寒い、寒い。

ついに冬がやってきました。

スイスの典型的な11月の天候です。


そんな本格的な真冬を前に、

英国人の夫 Banana の友人が、

新型コロナウイルに感染してしまいました。  


ここではその友人を仮に「Aさん」とします。

アメリカ人のAさんは、

Banana が勤務する会社の同僚であり、

同僚達とで何年も続けているバンドのメンバーの一人です。

一人の同僚という枠を超え、

強い絆で結ばれている彼らは同じ趣味を共有する仲間であり、

そして友人でもあります。  


彼らのバンドの練習は、

春のロックダウン中はお休みしていましたが、

コロナの第1波が収った初夏ごろから再開しました。


会社に出勤する日も減った今日この頃ですが、

ホームオフィスの勤務時間が終了する夕刻から、

以前と同じく、

勤務先の会社が所有するビルの中で、

週1の割合で顔を合わせて行われています。

もちろんマスク着用です。


正直なところ私としては、

密になってしまう空間で7〜8人が集まり、

楽器の演奏のみならず、

歌も歌うバンドの練習を続けることは、

大丈夫なのだろうか?と思いつつ、

夏から続いて現在に至っています。


まあ、そのへんは、

どういった状況で、何が危険だと感じるかは、

人によって本当に相違があることを痛感している

ここ数ヶ月。


私にとっては怖いと思える状況でも、

彼らからすれば、

信頼できる仲間同士で集うのだから、

全く心配していないという考えのようです。


公共交通を利用するのが最も怖い人もいれば、

レストランで食事をするのが怖いと感じる人もいる。

側から見れば、

何度も国際線に乗って日本に帰国している私が一番怖い

と感じる人もいるでしょう。

本当に人それぞれ、感じ方は異なります。


Banana とはかなり近い間柄だとも言える

Aさんのコロナ感染の件を、

一昨日に Banana の口から聞いた私は、

一瞬背筋が凍りつきそうになりましたが、

実は私が日本に滞在している時に

そんな話をすると心配するだろうからと、

私がスイスに戻るまで内緒にしていたのだそうです。


Aさんが罹患したのはもう3週間以上前で、

それ以降は Banana も、他のメンバーも、

一度も彼に会っていないとのこと。


もちろんAさんは感染が発覚して以来、

バンドの練習には参加していません。  

彼の口から直接メンバー全員に、

コロナに感染してしまったことについての報告があり、

それ以来、彼はバンドの練習もお休み中。

ちなみに彼のパートはボーカルです。


Aさんは仲間や同僚達にうつさないようにと、

それをとても気にかけている責任感のある方なので、

ある意味良かったと言えるのですが、

さて、もしも彼が、多少の体調不良を隠して、

仲間達と会ってしまえるような人だったとしたら、

クラスターが発生していたかもしれません。

おそらく Banana もアウトだったでしょう。

そして一緒に暮らしている私も・・。  


3週間以上も前って、よく考えると、

もしものことがあれば、

日本に一時帰国できなくなっていた可能性も否めません。

全く他人事ではありません。


幸いAさんは現在は回復をし、

検査は2度陰性となり、

完全復活されているそうですが、

発症後、1週間ほどは高熱と咳や喉の痛みが続き、

かなりきついバトルを強いられたそうです。


Aさんはどうやら、

彼の小学生のお子さんを通じて感染してしまったようです。

Aさんはコロナ予防についてはかなり神経質になっていて、

予防対策もしっかりとしている人だと Banana は言います。


欧米人にしては珍しく、

各所でのマスク着用が義務化される以前から、

室内ではマスクを着用していた、

意外とレアな人でした。


彼らの職場はコロナが深刻化した春先に、

会社の正面玄関のガラスのドアを、

手で押して入るドアから、

自動ドアへといち早くリフォームしました。


社内で着用義務のあるマスクは、

布製の安全性を疑問視するスイスの一部の流れに沿って、

使い捨てのみの使用することとし、

持っていない社員には、

使い捨てマスクを無料配布しています。


予防に徹底している職場では、

それで防御できていたのでしょうが、

家に帰宅すれば、

家族が密に過ごすおうちでのパパです。  

彼の子供達には、

きっとしっかりと予防させていたはずですが、

その子供達も一旦学校へ行けば、

いろんな人種と文化を持つ人達が集う学校という場で、

さまざまな人との交流は、

時にはリスクを伴う事もあったのでしょう。

(アメリカ人のファミリーですが、

彼のお子さんは現地校に通っています)


近所に住む小学生のお子さんを持つ友人曰く、

クラスはかなり分けて、

少人数で授業が行われているとのことですが、

各自治体によっては、

授業の進め方や、ひとクラスの人数など、

多少は異なるのかもしれません。


人それぞれ親の価値観も異なり、

中にはコロナに対して

ゆるい感覚で過ごしている人も、家庭もありますから、

学校を通してというわけではなく、

もう、どこで誰が感染してもおかしくはない状況です。  


自分だって決して人ごとではないと思うと同時に、

Aさんご家族が無事に回復できた事に安堵するばかり。

Aさんのお子さんも、

昨日から元気に学校に復帰されたそうです。


さて、そんなAさんと、

夫 Banana は昨夜バンドでいよいよ再会しました。


  (続きます)  

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