スイスの街角から

スイス在住20年目。 チューリッヒ湖のほとりに、イギリス人の夫と住んでいます。 カルチャーショックでいっぱい!実は意外だったスイスの姿と 海外生活の様子、国際結婚のお話し、 スイスの美しい景色と人々の生活風景、季節の情報など、 写真いっぱいのブログを湖畔の街よりお届けします。

日本との文化の違い

スイスの365日の生活について綴ったエッセイ、「スイスの素朴なのに優雅な暮らし365日」が、自由国民社より2024年3月18日に発売予定です。


与える優しさ、与えない優しさ。

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スイスに戻り1週間。

ようやく時差ボケも落ち着いてきました。

今週のチューリッヒ地方は

晴れている日が多く、暑い日が続いています。


ここ数日は夕方から一気に暗くなり、

日本ではそう呼ばれているところの、

"ゲリラ豪雨" 状態の雷雨 Gewitter がやってきて、

ああ、今年も遂に、

夏が到来なのだなぁと感じる日々。


本日の1枚は、昨日またまた目にした、

カラフルなラッピング車輌(トラム)です。

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さて、昨日出かけたチューリッヒの町で、

ある光景を目にしました。

チューリッヒ中央駅(HB)の駅前にある

トラムの駅から、

目的地へ移動しようとトラム(路面電車)が

やってくるのを待っていた時、

ちょうどカラフルなトラムの写真を

撮影していた時の事です。

その身なり風貌や物腰から、

明らかに普通では無いと思われる

男性が近寄ってきました。

身辺に危害を加える人ではなく、

明らかに物乞いをするための人です。


自宅のあるチューリッヒ州の湖畔の町では、

このような人を目にする事はまず無いのですが、

チューリッヒ市内では、

ここ数年で目にする事が多くなって来ました。

特に大きめのトラムの駅である中央駅前の乗り場や、

GLOBUSの前、

Lowenplatz の前の乗り場でよく見かけます。


実はこの日は行きと帰り、同じ場所で、

全く別々の人に2回遭遇しました。

最初は、どうやらお酒に酔っているのか、

ドラッグで精神状態がもうろうとしているのか?

大声で叫び、怒鳴り、

トラムを待っている人達が

振り返るほど酩酊した状態でした。


帰りに遭遇した男性は、

風貌はほぼ同じですが、別人です。

この男性は、

券売機のお釣りの返却口をまずチェック。

券売機の下辺りも見ています。

お釣りの取り残しが無いか、

小銭が落ちていないかを探しているのです。

その後、タバコの吸い殻入れの中もチェック。

おそらく、

まだ吸えそうなタバコがあるかどうかを

探していたのだと思います。


その後、

トラムを待つ乗客一人一人を回り、

小銭を与えてくれないかを尋ね始めました。

別に体に危害を加える人達では無いので、

普通通りに毅然として、

「Nein 」と言えば、

(私の場合、外国人なのでよくワカラナイという印象を

あえて主張するため「No」と言います)

それ以上はしつこくつきまとわれる事はありません。


けれども、この日は疲れていて、

そんな事に自分のエネルギーを消費するのも億劫で、

さりげなく、

彼の進む方向とは反対方向に、

自分が歩いてずれました。

ここは外国です。

万一の場合も忘れてはならないので、

身の危険を避けるため、

彼の動作は一応、

少し離れてチェックしていました。


すると、尋ねられたほとんどの人たちが、

"Nein" と拒否していましたが、

すぐ近くにいた30代くらいの女性が、

財布を取り出し、小銭を渡しました。


それに味をしめた様子の男性は、

次に、少し離れた場所にいた、

おそらく70代くらい?の女性に

同じように尋ねました。

しかしその女性は、


「いったいアナタは何をやっているの。

働きなさい!!」


みたいな事を厳しい口調で言い、

彼を叱責しました。

もちろん金銭は渡しません。


この光景を目の前で目にして、

"与える優しさ" と、

"与えない優しさ" があるのだなぁと、

強く感じました。


「目の前に困っている人がいるから、

わずかでも助けたい。」


「堕落した生活を送っていないで、

しっかりと働いて、自分でお金を稼ぎなさい。」


どちらもそれぞれの考え方の違いですが、

年配の女性の方は、

自分の息子さんとほぼ同年代の男性の

そんな荒れた姿を見ての、

厳しく接した上での、優しさだったのかも。

または、ただ単に腹が立ったのかな!?


ちなみに、

この男性の境遇のような人達は、

スイス人である限り、

生まれたカントン(州)の出生登録をしている

自治体に行けば、

食べられなくて命を落とす事は決してなく、

必要最低限の食事や快適な寝場所を

確保してもらえるのだそうです。

従って、昼間、物乞いのような事をして

小銭を得ている人達は、

"食べる" ためではなく、

"お酒を買うため"、

"ドラッグを手に入れるため" に、

そのような事をしているので、

小銭であってもお金を与えてはいけない

という考えの人々も多いようです。


知人から聞いた話によると、

ある日電車の中で、

上記のような人に遭遇し、問われた際、

お金ではなく、パンを渡そうとしたら、

手を振り払われて受け取られなかった・・

という話を耳にした事もあります。

決して、お腹が空いているワケでは無いんだなぁ

と思ったそうです。


後から聞けば笑い話のようにも聞こえますが、

電車の中というのは逃げ場のないスペースで、

実際にその状況になったら、

さぞかし怖かったのではなかろうか?

と想像します。

もしも自分が一人で乗車していたとしたら、

どうしていたかな??


1フラン、2フランで済む事ならば・・

という気もしなくは無いのですが、

やはり目の前でお財布を開けて、

お金を手渡しするのは自分は怖いし、

外で遭遇した場合には、

自分は「No」と断っています。


実際に日々を過ごしていると、

とても平和なスイスでの生活ですが、

日常生活の中に、

こんな闇の部分が見え隠れするのもまた、

現実の、海外生活でもあります。


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スーパーでの出来事。

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初夏のように日差しの眩しい日と、

うららかな春の陽気の日が交互に過ぎている、

チューリッヒ地方です。


さて、本日は土曜日に起きた、

スーパーでの出来事についてお話をします。


スーパーMIGROSに週末の買い物に出かけました。

普段は隣町の大きな店舗に出かけるのですが、

この日はさほど買い物もなく、

住まいの街にある店舗へと出かけました。


最近のMIGROSは会計の際に

3つの方法があり、

下記の1. 2. のようなセルフチェックが進んでいます。


1. 通常通りにカートに入れた商品を

セルフチェックに行って、

そこでひとつずつ全部自分でスキャンし、

会計をするタイプ。

(レジ係の代わりに自分でその作業をする)


2. 入り口でスキャナーを手にして、

商品を手に取りながら、

その場で一つずつ自分でスキャンするタイプ。

こちらは自分が持参したバッグやエコバッグに、

直接商品を入れる事ができます。

(そのまま持ち帰れる状態)

それに、

その場でスキャナーに表示される画面を見ながら

お買い物が出来るので、

会計をする前に金額を見ながら、

商品を増やしたり、

減らしたりする事も出来て便利です。

最後の会計の際には、

メンバーカードを機械にかざして、

クレジットカードかデビットカードでお会計をする

超カンタンな方法。

 
⭐︎ 店舗の規模によっては、

1.しか設置されていないところもあります。


⭐︎  2.に関しては、

MIGROSのメンバーになっている事が条件です。


⭐︎ 1.と2.以外で、3.は従来の有人のレジ会計。


私は通常、2.でラクチン会計をしていますが、

店舗によっては1. で、

3.は、もうほとんど使用していません。

店員さんによっては、

愛想の良い人、悪い人

(挨拶をしても返さない、不親切)

の差が激しいので、

1, 2 の方が、

自分にとっては気分的にもラクなのです。


この日は地元の街の店舗に行きましたが、

ここは、2.の設置が無いので、

通常は1.のセルフスキャンで会計をします。

しかし土曜日は混み合っており、

そちらの方は並ぶ必要がありました。

(通常ならば、人のいるレジの方が混んでいます)

で、レジ担当者のいる会計の方を見ると、

誰も並んでおらず、

一緒にいた夫 Banana が

「今日はこっちに行こう」

というので、

(そのレジ打ち担当の男性は以前、

あまり感じが良く無かった事を記憶していた事もあり、

一瞬、彼か、イヤだなぁと思ったものの、)

久しぶりに人のいるレジの方に行きました。

ちなみにもしも私が一人だったら、

並んででも、

間違いなく機械の会計の方に行っていました。


以前の記憶は正しく、

こちらから挨拶をしても相手はムシ。

やっぱりねー。

もうこれから先は、彼のレジに並ぶのはやめよう

などと内心思いつつお会計を済ませました。


すると、あれれ?

なんとなく思っていたよりも金額が高い気が??

私が支払っている間、Banana はその横で、

エコバッグに商品をどんどん入れて、

次の人が来るので早くその場から離れようとしているため、

そこでチェックする事もできず、

一旦会計をして、

商品を持って駐車場まで行きました。


もしも一人で買い物に出かけていたとしたら、

店舗を出た後、

隅でレシートをチェックしたと思います。

うまく言えませんが、

男の人は待つのがイヤな人も多いようで、

Banana もその一人なので、

そのままその場を去ろうとしたのですが、

やはり金額に納得がいかず、

車に乗ってからレシートをチェックしてみると、

一箱しか買っていないはずのチョコレートが、

2回スキャンされ、2箱になっていました。

いわゆる2度打ちです。


スイスのスーパーでは

そういうトラブルも意外に多いと

よく耳にしていたので、

レジの係の人がスキャンする場合は、

注意深くチェックしていたはずなのですが、

何故かこの日に限り、

そこまで細かくチェックしていなかったようです。

MIGROSではおそらくもう1年以上、

人がいるレジの方では会計していないので、

自分のその辺のカンカクも

ちょっと甘くなっていたのかも・・。


自宅用に購入したチョコレートの詰め合わせで、

11フランちょっと(約1200円)

の商品ではありますが、

意味のある募金ならばまだしも、

買ってもいない商品にお金を払うのはイヤだし、

少し面倒でしたが、

一箱分を払い戻していただくため、

店舗に戻りました。

レシートと、念のため、

さっき詰め込んだ袋をそのまま全部持って。


ほんの数分程度の出来事ですが、

先ほどレジにいた男性は他の男性にチェンジしており、

付近にいたスタッフに問い合わせてみると、


「ああ、そう。

じゃあ、レジに並んで、払い戻しをして下さい。」


との事。

いつもの "スイス あるある" ですが、

もちろんこちらに対して、謝罪はありません。

しかも、

また同じレジに並ばなければいけないなんて〜。

こちらのミスではないのに。


お客さんである自分たちからすれば、

お店のレジ係の担当者のミスで2度打ちされ、

一旦お店を出ようとしたものの、

わざわざ戻って申請をしているのです。

例えそれが、

問い合わせた係員のミスでなくても、

もしも日本であれば当然、

お店のスタッフの一人として、

謝罪をして対処するのが店側からいただく

対応のはずですが、

ここは日本ではありません。


今度は先程とは違って、レジには行列。

大きな店舗ではないため、

サービスカウンターなども存在しない。


結局、さっき会計したレジにもう一度並び、

レジ担当者はチェンジしていたものの、

事の詳細を説明しました。

当然の事ながら、

日本ではなくガイコクなので、

もちろんここでも謝罪などは一切ナシ。

最初に問い合わせた男性スタッフにしろ、

次に入っていたレジ係の彼にしろ、

「だって、ボクのミスでは無いので〜。」

という事なのでしょう。

もしも本人だったとしても、

わざと間違えたワケじゃないから

という事になりそうです。

こればかりは文化と意識の相違なので、

仕方ありません。


「1箱しか買っていないのに、

2箱分払わされたので、

1箱分の料金を返金して欲しい・・ 」

と言った、

私達の主張をすんなりと信じてもらえただけでも、

ヨシとしなければならないのかな?


お店側(または相手側)のミスで、

こちらには何の非もないのに、誰も謝らない。

二度手間なだけでなはく、

いやーな気持ちを味わってしまうこのカンジ。

もはやカルチャーショックは通り越し、

いつもながらの、

「まあ、こんなもんだろうな」

と、慣れてしまった今の私です。


ただ一つ、

あらためて自分の中で決めたコト。

セルフチェックアウトの出来るスイスのスーパーでは、

やっぱりこれからも、人のいる方じゃなくて、

機械を使ってお会計をしよう!!  と・・。


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クリスマスの想い出


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今年のクリスマスの休暇は、

久しぶりにスイス国内で過ごした我が家です。

昨年はクリスマス前から年末年始にかけて日本へ帰省していたので、

去年の4月に英国の義母 (夫の母) が亡くなった後、

初めてスイスの自宅で過ごしたクリスマスでした。


このブログでは例年、クリスマスが近くなると、

英国の実家や親戚、義母の事についても綴って参りました。

信仰心は決して強くは無いものの、

クリスマスシーズンを毎年楽しみにしていて、

クリスマスの日の朝 (12月25日) には

ツリーの下にある家族や親族達からのクリスマスプレゼントを

楽しみに開封し、

クリスマスのランチを味わうのが恒例でした。


元気な頃は住まいの近くのホテルのレストランへ

ランチへ出かけたり、

少し遠出をして、コッツウォルズの村々の

とてもチャーミングなホテルまで足を伸ばして、

クリスマスのランチを楽しんだりもしました。

いつ会っても、

いつもお化粧をして、きちんと身なりも整え、

とてもお洒落な義母でした。


晩年は体調の関係で歩くのも億劫になって来た義母は、

外に出る事をあまり好まなくなり、

亡くなる前の数年は、

夫 Banana が義母の家でクリスマスランチを作って

自宅で過ごす事も多くなりました。


ちなみの前回の記事では、

Banana による今年のクリスマス料理をご紹介致しましたが、

こちらは2014年のクリスマスに、

英国の実家で作ったクリスマス料理です。

英国人の夫、男のクリスマス手料理 ♪(2014年12月29日)


そんな義母が、亡くなる前年には、

いつも行き慣れた近くのホテルで

クリスマスランチを食べたいと言い出しました。

結果的には、彼女にとっては

それが最後のクリスマスとなってしまいました。

今思うと、

何となくそれが最後のクリスマスになってしまう事を、

どこかで予感していたのかもしれません。

外に出かけても、家にいても、

クリスマスの日の夕方には、

テレビで放送されるエリザベス女王のスピーチを

必ず聴くのが習慣でした。

今年のクリスマスランチを自宅でBanana と二人きりで終えて、

いつもと同じ時間にはテレビをつけて、

毎年の恒例であった女王様のスピーチを、

今年は少し切ない気持ちで聴きました。


「今年は静かだったけれど、

本来の意味でのクリスマスを過ごせて、良いクリスマスだった。」


Banana が呟いた、

その言葉が印象的でした。


「そうよね。

お義母さんが毎年とても楽しみにしていたクリスマスと、

一緒に過ごした時間を思い出せたし、

二人で静かに偲べて良かったよね。」


と、私も正直な気持ちで答えました。


去年の日本で過ごしたクリスマスは、

華やかなできらびやかで、とても素敵ではあったけれど、

どこか本来のクリスマスの意味からは遠くかけ離れている気がして、

少し違和感を感じていました。

10年以上前までは日本に住んでいて、

自分自身もその雰囲気や流れを

特に気にも留めずに楽しんでいたのですが・・。

今では、クリスマスも日本との大きな文化の違いを感じる事柄で、

実はちょっぴり、

逆カルチャーショックを感じる部分にもなっています。


この古くて小さなサンタは、夫と妹が子供の頃から、

毎年クリスマスツリーの下に義母が飾っていたものです。


海よりも深きものは・・。(スイスの街角から  2013年12月26日)

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2体あったので、

義母が亡くなった後、遺品の整理をする際に、

Banana の妹と1体ずつ引き取って来ました。

これから先もずっと、

我が家のクリスマスには、義母の想い出と共に、

この小さなサンタは復活していきます。


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空港のセキュリティについて スイスもやっぱり欧州です


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昨日読んだニュースで、

米国土安全保障省が米国に向かう国際線を対象に、

欧州内での

「爆発物の検知体制や乗客の荷物検査などの検査強化要求を求めている」

という内容を目にしました。


とても重要な事だとは思うのですが、

上記のための新たな対策を取る事によって、かなりのコストがかかる事は間違いなく、

政府からの財政支援が得られない場合、

最終的には航空会社や乗客に負担がかかる事が予想されるのだそうです。

例えば、空港保安料にプラスされるとか?

航空運賃とは別に、燃料費などと共に追加徴収される事になるのかもしれません。


ここ数年、欧州各地でテロが発生し、

空港のセキュリティに関しては、 

年に何度も飛行機を利用して日本を含めるスイス国外へ旅する自分は、

手荷物の検査だけでは無く、近年は強化されている事をひしひしと感じてます。


いつも利用するチューリッヒ空港は、

ロンドンの空港やドイツ国内の空港などと比べると、

手荷物検査に関してはとてもゆるい印象です。

これはチューリッヒ空港を利用する度に、毎回感じます。


ヒースロー空港の手荷物検査だと、絶対に引っかかる液体、

小型の容器に入った液体など、検査にうっかり出し忘れても、

チューリッヒではいつもスルー。

正直なところ、もっと厳しくチェックしなくて大丈夫なのか?

と心配に思ってしまう事も多々あります。

(ロンドンの空港では、

規定サイズの透明袋に入れた、小型のコンタクトレンズ保存液や、

化粧ポーチの中身、例えば目薬とかマスカラ、

試供品でいただいた使い切りサイズの超小型のパフューム 等など・・

どんなに小さなものでも、

"液体" を検査台に出し忘れてバッグの中に入れたまま検査を受けると、

絶対に引っかかります)


自分は実際にはアメリカ本土へはスイスに住んでからはあまり行く機会もなく、

今回の強化で影響は無さそうな気もしますが、

行く先に関わらず、セキュリティ強化のために

チューリッヒ空港でもチェックを厳しくする事自体に、自分は賛成です。

手荷物検査場に時間がかかり、混み合う事はデメリットではあるのですが、

それで安全が強化されるのであれば、それが最優先だと思っています。


余談ではありますが、

以前にチューリッヒ空港の手荷物検査場にて、夫の同僚が出張に出る際、

ある専門の係員にボランィアを求められたのだそうです。

その内容とは、あえて金属(小型ナイフとか)を持った上で、

検査を受けて欲しいとお願いされたのだそう。

そこでちゃんと機械が探知できるかどうかを調べるためだったようです。


手荷物に関しては、いろんな印象もあるチューリッヒ空港ですが、

セキュリテイ全体について言えば、

特にここ1〜2年でかなり強化されていると感じます。

空港内には、銃を持った警察官や、見回りの警備員が増えました。


銃を持った警察官は、

出国審査を通る前の一般の人々が利用するショッピングエリアや、

MIGROS(ミグロ)の周りなど、空港全体で見かけます。

正直なところ、

数年前に最初に本物の銃を持った警官が空港内を歩いているのを見た時には、

本当に驚きました。


しかし人間の慣れとは不思議なもので、

それを数回目にする度、危機管理を高める手助けにはなるものの、

ほぼ何も感じず素通りできる自分になりました。

(もちろん、それが警備の人だと分かっているからです)

銃を携え警備している巡回の警察官は現在、チューリッヒ中央駅(HB)でも見かけます。


こちらはチューリッヒ空港の展望デッキ内を見回る警備員。

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実は4月に英国を訪れるため、チューリッヒ空港を利用した時に、

おそらく初めて、怖いと思える状況を目にしました。

チェックインは事前にWEBチェックインを済ませ、

スーツケースを預けるために空港カウンターに立ち寄った時の事。

SWISSのチェックインカウンターの上から、

警察官らしき二人組が、銃を構えて乗客が行き交う下を見下ろしていました。


もちろん今にも撃つ体制ではありませんが、

しかし、銃を横に立てて置いて(持って)いるのではなく、

正面で構えている感じ。

イメージとしては下の写真(この記事とは無関係ですが、

スイスの英語ニュース The Local のスクリーンショット画像を掲載)

のような体勢で、下を歩く人々を念入りにチェックしていました。

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ちょうど自身のブログの過去の記事に、

チューリッヒ空港の様子を掲載した回がありました。

「チェックインカウンターの上」とは、下の写真の "バルコニー" になっている部分です。

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後から友人(正確には友人のスイス人の旦那様)から得た情報によれば、

この部分は非常時の際に射撃するためのエリアなのだそうです。


下を撃つためだけではなく、

いろいろとチェックするという意味合いもあるのかもしれませんが、

これが現実。

当然、上は一般の人は立ち入り禁止エリアですが、

下のチェックインカウンターがある場所は、

飛行機に搭乗予定の無い人達が誰で入れる空港ロビーです。


銃を携えた警官が真上にいるのを目にした際、

気づいた瞬間はさすがに驚き、「あっ」と思いましたが、

目を合わせるのは怖いし、あまりジロジロ見上げて、

全く非もないのに変に疑われるのもコワイので、

荷物のチェックインを済ませてその場を去った後に、

一緒にいた夫 Banana にその事について話してみると、

彼は、その「上」の存在には全く気付いていなかったのだとか。


見方によってはまあその程度であり、怯える必要は無いとは思います。

けれども銃を持つ事には見慣れていない日本人の自分にとっては

大きなカルチャーショックで、

上から銃を構えた人から見下ろされていた事実は、

かなり衝撃的な光景ではありました。


5月に日本に帰省した際には、

同じ場所には銃を構えてチェックしている人はいませんでした。

4月はちょうどイースターの前の週末で、

そのあたりから翌週のイースターにかけて長期でホリデーに入る人達もいるため、

空港が混雑をする事を懸念してのセキュリティ強化だったのか、

または、特定の人物を探していたのかは定かではありません。


実際に住んでいると、今でもスイスは安全で、

テロの可能性が高いとは、やはりどうしても思えないのですが、

それでも絶対に起こらないとは限りません。

こんな光景にも慣れていくしかないのかもしれません。


ちなみに、上述の空港内の展望デッキは数年前にリニューアルされ、

(当日の搭乗券を保持している場合は無料、一般でデッキの利用は5フランの有料)

広々としたオープンスペースでは、航空機の離発着を間近で目にできる他、

お子様たちのプレイエリアもあり、

お天気の良い日には空港の臨場感を味わえる最高のスポットなのですが、

ここに入るためにも手荷物検査場のようなゲートと荷物チェック

(飛行機に搭乗する前と全く同じ)があり、セキュリティが強化されています。


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お帽子を求めて・・(続)海外の結婚式に参列、今度はアイルランド[2]


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(チューリッヒ・ノイマルクトの帽子専門店、お店の外からショーウィンドウを撮影)


前回まで、アイルランドに到着をした日の様子を綴っていましたが、

今回はちょっと、結婚式の準備の時点にさかのぼって、

スイスでの出来事の話題です。


(続)海外の結婚式に参列、今度はアイルランド[1]

からの続きです。


実は今回の結婚式へのご招待では、

挙式当日の服装についてのチェックを事前にしていませんでした。

前回のドイツとは招待客の面々は全く異なるので、

教会でのお式では、ドイツでも身に着けたドレス

(前回の結婚式以来、一度も着用していない)でよしとして、

披露宴には、夏のお招きにはピッタリの、

昨年ミラノの夏のバーゲンで購入してきた、

明るいオレンジに近いピンク系のドレスに着替える事にしました。


結果的には、アイルランドの結婚式は、

ドイツで参列をした時よりも、ずっと派手で華やかであったため、

これで正解でした。


今回の結婚式は、カトリックの教会でのお式には200名、

ホテルでの披露宴に300名ほど集まり、かなり盛大で、

他の参列者たちもほとんどが披露宴では別の衣装に着替えている人が

多かったため、

自分はたまたま気分でそうしただけなのですが、

他の参列者たちも披露宴の時の方が鮮やかな色合いを身に着けている人が多く、

ホッと一息というところ・・。


しかし一つだけ気になっていた問題。

アイルランドに出発をする数日前に念のため、

花嫁の母である、 夫 Banana の友人に一応、

当日着用する服装について確認をしてみたところ、

ドレスについては特に考えさせられる点は無かったのですが、

彼女の追加のひと言、

「Apfel はお帽子をかぶってもいいわよ〜」

・・・。


夫と出会い、結婚して英国文化に触れ15年以上。

スイスの場合だと、もっとダイレクトに伝えらると思うのですが、

英国人の習慣とか言葉の言い回しなど、

今までの経験・体験を総合すると、

これは女性は帽子をかぶった方がよいのだろうと解釈をしました。

もちろんアイルランドで、英国の習慣と全く同じではありませんが、

これに関しては一瞬にして、

英国のロイヤルファミリーの結婚式等でかぶられている、

日よけ用のための帽子ではなく、美しい飾りの付いた、

ファッションの一環としてのお帽子の数々の絵が、

頭の中をグルグルと駆け巡りました。


けれどもスイス(ドイツ語園)や

ドイツで参列をさせていただいた結婚式では、

あんなお洒落なお帽子をかぶっている人をみかけた記憶はありません。

かつてはダイアナ妃や、

キャサリン妃が公式の場でお召しになられているものは、

デザイナーの特注で別ものであるとして、

果たしてチューリッヒであのようなタイプの帽子が見つかるのであろうか?

と、不安を抱えながらも、

出発間際の先週のある日、1日かけて、

帽子を求めてチューリッヒの目ぼしい場所を歩き周りました。


先週は再び暑さが戻ってきた頃で、

出かけた日も当初の予報よりも気温が上がり、炎天下の31℃。


最初は帽子屋さんがあると、複数の友人達からの情報を頼りに、

Neumarkt (ノイマルクト)のエリアへ。

目的の帽子屋さんに辿り着き、ショーウィンドウの外から、

「あった〜!こんな感じのだ。」

と、思ったものの、

お店はちょうど夏の休暇中で8月中旬まで閉まっています。

もう一軒も同様。

このエリア以外は帽子専門店は思い当たらないし、

ネット検索をしても表示されないので、ダメです。


今度は街の中心部に移動し、

数店のデパートの中を見ましたが、

置いてあるのは、秋・冬用の、屋外で着用するための帽子で、

オシャレ用のものはひとつも見当たりません。


ウェディングドレスや、カクテルドレスなどを

専門に扱っているお店ならば、あるかも・・。

との意見も友人からいただいていたので、

こちらにも行ってみましたが、このお店も夏休み中。

もう、お手上げです。


「ああ、もう少し早く確認をしておけば、

きっと6月に日本に戻った際に、

銀座辺りで素敵なのが見つかっただろうな〜。

1週間前にチェックしていたならば、

パリできっと、素敵な帽子が見つけられたかも・・。」


と、後悔してみたものの、もう間に合いません。


こうなったらもう、今回は帽子は諦めて、

自分が保持している(日本で購入しコレクションしている)

ヘアークリップを何とかアレンジして、

華やかなヘアースタイルを自己流で作るしかないと決意しました。


ちなみに結婚式で帽子をかぶらなくても、

礼儀に反するという事ではなく、

帽子はあくまでもお洒落の一環に近いようです。


上記の帽子ストーリーにきましては結婚式の当日、

ドイツやスイスや、そして日本の結婚式では目にした事のない、

よい意味での大きなカルチャーショックを受ける事になります。


次は、前回の記事の続きに一旦戻り、

アイルランドでの滞在の様子の記事をはさみ、

いよいよ結婚式参列の様子を綴ってみようと思います。


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数あるブログの中から、 私のブログへお立寄りくださりありがとうございます。 スイス・チューリッヒ州の湖畔の街で、 英国人の夫 "Banana(バナナ)"と共に暮らす "Apfel(アプフェル)"です。 ブログ「スイスの街角から」では、 美しいスイスの自然と風景、人々の暮らしの様子や旬の話題、 そして観光情報なども写真と共にお送り致します。 ちょっとヒミツの知られざるスイスの姿や、 海外生活でのカルチャーショックなどにつきましても 折に触れてお伝えして参りたいと思いますので、 しばしの間、おつきあい下さいませ。
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