イギリスに到着して
ロンドンで 1 泊した後、
翌日は昨年の秋と同じく、
朝 8 時 3 分発の長距離列車で
ロンドン・パディントン駅から
コーンウォールへ。
今回は、ちょっと、
とんでもない体験をした
イギリスの列車の旅について綴ります。
長文ですが、
ご興味がおありの方は
この先へお進みください。
前回のブログ記事からの続きです。
まずはスムーズに辿り着いた前回の旅の様子は
こちらの過去の記事にて。
前回同様に列車の旅が進めば、
5 時間とちょっとで終点のペンザンス駅まで
乗車の予定でした。
ところが今回は、
行程の途中からコーンウォールまでの間が
線路の工事中とのことで、
途中駅のプリマスが終点で、
そこから先は、
なんとバスに乗り換えて
コーンウォールへ向かわなければ
なりませんでした。
イギリスでは数年前から
不定期で行われている
鉄道のストが現在も収束しておらず、
今でも時々行われているので、
イギリス人いわく、
ストに当たらなかっただけラッキー
だということらしいのですが、
日本人の私からすると、
まあ、びっくりなことが山積みの旅でした。
今回も購入したのは 1 等車のチケットです。
途中からはバスになりましたが、
バスは 1 等も 2 等もありません。
まず、出鼻をくじかれたのが、
8 時 3 分発の列車なのに、
8 時直前になるまで、
列車が発車するホームの案内がなく、
表示もでませんでした。
パディントン駅の場合、
各ホームの前に自動改札があります。
(冒頭の画像:2023年10月に撮影)
チューリッヒ中央駅は改札がなくて、
どのホームにも自由に出入りできるので、
そこがスイスとは異なります。
出発のホームがわからないので、
適当に改札の中に入ることもできず…。
その時点でホーム内に
電車が停車していたのは
2 か所だったので、どちらかのはず。
駅の中央あたりで案内を待っていました。
発車の 3 分前の 8 時になって、
ようやくホームの番号が表示されると、
同じような状況で待っていた乗客が
一斉に改札へ向かい、
ちょっとしたパニック状態。
みんな小走りで自分が乗車する車両へ。
1 等車は先頭車両だったので、
改札からは一番遠い場所で、
スーツケースを引きずりながら、
朝から夫婦で、ホームを走る走る〜。
そんな状態だったので、
少し遅れて列車が発車するのかと思っていたら、
予想に反して、ほぼ定刻に出発。
走っていなければ乗り遅れていたかも!
11 時 20 分に到着予定のプリマスまでは、
前回と同じく車内サービスも充実していて、
快適な 1 等車の旅でした。
プリマスに到着すると、
バスが待機していると聞いていて、
バスに乗りさえすれば、
目的地までは辿り着けるので大丈夫。
けれども、
プリマスまでの到着時刻が遅延してしまい、
バスの発車時刻までギリギリ。
そのバスは列車の振り替えなので、
遅延してもバスは発車せずに
待っているはずという理解でした。
この日の列車の終点となった
プリマスへ到着すると、
今度はそこで乗客が一斉に下車し、
バスへ乗り換える人達でホームは混乱状態。
ここでも 1 等車の車両は
出口へと繋がる階段から
一番離れたところに
止まってしまう。(苦笑)
スイスの駅ではほとんどの場合、
1 等車は階段やエスカレーターに
近い位置に停車します。
早足で移動するも、
前方には同じように大きな荷物を持った
乗客達でごった返しているので、
前の人を抜いて走ることはできません。
それでも Banana と二人で
なんとか早足に進み、
ようやくバスまで到着。
数台のバスが目的別に待機していましたが、
ペンザンス行きのバスは
もう他の乗客でいっぱいになっていて、
これ以上は席がないと、
まさかの乗車拒否状態。
流石に、
えーっ!と思ってしまう…。
次の列車に合わせてのバスは
1 時間後です。
すると、
予備のバスの用意があるので、
それで行けるかも? と言われ、
しばらく待っていると、
こちらのバスに乗ってくださいとの案内。
ただし、
あくまでもそのバスは予備のバスなので、
ペンザンスまで直行では
行けない可能性もあり、
また途中でバスを
乗り換えなければならないかも?
とのこと。
プリマスの駅で
バスが出発をする時点では、
乗り換えしなければならないのか、
そのまま直行で
ペンザンスまで行けるのか?
分からない状態での乗車でした。
もしも待機していた最初のバスに
乗車できていれば、
直行でペンザンスまで
到着できていました。
こちらに乗れていれば、
電車の代わりに途中でバスへの
振り替えという感覚で
いられたと思います。
私たちが乗車した
予備のバスのドライバーさんに
質問をしている人もいましたが、
彼の答えは、
「ボクはあくまでも、
今日はスタンバイで待機している
立場だったので、
乗り換えが必要な場合、
それがどこでかは、
自分も分からない。」
のだそう…。
おそらく普段はプリマス周辺だけを
運転しているドライバーさんだったらしく、
カーナビを頼りに運転しているし、
途中駅では待機していた地上係員に、
「ボクは今日はスタンバイだったのだけど、
どこまで続けて運転すればいいの? 」
なんて尋ねているし、
ドライバーさんまで
目的地を知らされていないなんて、
一体どうなることやら…
という感じでした。
もしも Banana と一緒でなければ、
慣れない土地で、
かなり不安だったと思います。
バスは座席が両側 2 列ずつのバスですが、
かなり古いタイプのバスでした。
結局、トゥルーロで
ドライバーさんの交代とともに、
バスも乗り換えが必要で、
朝 8 時 3 分に
パディントン駅を
出発してから約 7 時間後、
約 1 時間半遅れで、
ようやく目的地のペンザンスまで
辿り着くことができました。
終わりよければ、すべてよし
だと考えることにしましたが、
今回は遠かった〜。
ツッコミどころはいっぱいの
イギリス列車の旅という印象は
否めません。
運賃は出発地の
パディントン駅から1 等車で、
通しで購入しなくてはならなかったので、
こんな状態になってしまうと
割に合わないと思ったのが本音です。
工事をやっていたのは
仕方ないとは思うけれど、
結果的には、
半分は 1 等車のサービスだったものの、
あとの半分(以上)は
2 等車以下の待遇だったのが
事実でした。
だったら、
運賃を変えて特別運賃にしないと
フェアじゃない気がする…。
一番フシギだったのが、
ペンザンスまでの
通しの切符を売っているのに、
なぜ、
途中でバスの座席が足りないなんて
事態が起きてしまうのか!?
販売した乗車券の人数で、
目的地ごとにバスを準備していれば
いいだけじゃないのかな?
と、思ってしまいます。
すごく単純なことのような
気がするのだけど。
理解できない鉄道会社の対応でしたが、
無事にペンザンスへ到着できたので、
よかったと思うことにしました。
他国の鉄道を利用してみて、
普段利用している
日本とスイスのあたり前だと思っていた
鉄道のシステムは、
素晴らしくてありがたいのだと、
意外な体験で実感させられた、
今回の列車の旅でした。
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