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昨年のちょうど今頃、

我が家は夫 Banana の生まれ故郷でもある

英国 ロンドンを訪れていました。



ロンドンに滞在中、

BBCから流れてくるニュースでは、

既に新型コロナウイルスのことを

伝えてはいましたが、

正直なところその頃はまだ、

中国で発生した謎のウイルスが深刻な状況に

なってきたという認識で、

どこか遠い国で起っている出来事だと

感じていました。


そして、その時の私には、

自分とはさほど関係のない、

他人ごとのようにも思えていました。

当時はまだ、我ながら随分と呑気でした。


夫と共に、

ロンドンの居酒屋に英国人の親戚3人を連れ立ち、

ワイワイと賑やかに会食をし、

ものすごい人混みのパブにも出かけました。

今思うと、恐ろしい。

ものすごい3密状態でした。

時期的にも、一歩間違えば・・

だったのだと思います。


それから数ヶ月で世界は一転し、

1年経った現在も、

こんな状況が続いていようとは、

まさか、まさかで、

夢にも思っていませんでした。


我が家が直近で英国を訪れたのは、

その時が最後で、

英国の親戚(Bananaの娘とその旦那様、Banana の息子)

にもそれ以来会えていません。


本日はそんな英国に思いをはせながら、

【イギリス】といえばのパブフード

「フィッシュ・アンド・チップス」に秘められた、

英国(イギリス)英語の違いについて綴ってみます。


ここから先は、

2020年1月に有料メールマガジンで配信した内容を

編集してお届け致します。


昨年英国 ロンドンを訪れた際には、

久しぶりにパブでも食事をしました。

出かけたのはいわゆる伝統的な

"イングリッシュ・パブ" です。  


金曜日夜のパブは、

仕事帰りに同僚や友人達とビールを片手に

語らい、楽しむ人々で賑わっていました。

立ったまま一杯やるのも英国スタイル。

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パブで食事をするとなると、

カロリーが高そうなものばかりで、

まあ、ぶっちゃけ、

そんなに好んで食べたいものはなく、

毎回、何を食べようかと悩んでしまうのですが、

その日は久しぶりの【イギリス】訪問とあり、

英国で最も有名な伝統料理である、

「フィッシュ・アンド・チップス」を注文しました。  

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見るからに、ディープなフライです。

フィッシュは白身の魚(タラなど)を使用し、

衣には小麦粉を卵や水で溶いたものに浸して揚げます。

こんがりとした色合いを付けるために、

水で溶いた小麦粉に

少量の重曹と酢を入れるのが伝統的なのだそう。


で、"チップス" の部分について触れますと、

"チップス" と言うと、

聴こえは "ポテトチップス" を連想しそうですが、

「フィッシュ・アンド・チップス」に使用される

"チップス" とは、

いわゆる太めの「フライドポテト」です。

スイスでは、「ポムフリッツ(ポムフリ)」

と呼ばれるポテトのフライです。

英国人の彼らにとっては、

"チップス" と言えば、

魚のフライの横に添えられているこれ!


それが理由なのでしょう、

私達が世間一般で "ポテトチップス" と

認識のあるチップスの事は、

英国では "Chips(チップス)"とは呼ばず、

「Crisps(クリスプス)」と呼ばれています。


ちなみに私達が日本で使用している

ポテトチップスの英語、

"Chips(チップス)" はアメリカ英語だそうです。


英国人の夫 Banana と結婚した20年前、

英国で家族が集うと、

ポテトチップスをつまみながら、

「クリスプス、クリスプス」

と言葉が行き交うのを不思議に感じていました。


ある日、Banana に、


「なぜアナタの国では、ポテトチップスの事を、

クリスプスって呼んでいるの〜?」


と尋ねてみたところ、

少し首をかしげながら考えていた Banana は、


「何故ならば、ボクの国では、

フィッシュ・アンド・チップスが存在する。

チップスとは、あの魚のフライに添えられた

ポテトの事をそう呼ぶからだよ。」


との返答。


(なるほど〜)


「ボクらにとって、"チップス" とは、

あのポテトフライの事なので、

キミ達が呼ぶ "ポテトチップス" とは分けて呼んでいる。」


とのコトでした。


英国でポテトチップスを

『クリスプス』と呼ぶ言語の由来は、

英語の "crispy"

【カリカリ、サクサク、パリパリなどの意】

から来ているようです。


こちら、

英国のメーカ〜のポテトチップスですが、

商品の表記にはやはり、

「English crisps(イングリッシュ クリスプス)」

と明記されています。

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世界共通な呼び方であると思っていた「ポテトチップス」が、

「フィッシュ・アンド・チップス」という

郷土料理が存在する事により、

その呼び方が変わる事は興味深く、

英国の食文化の一コマだと感じます。


きっとまた近い将来、
親戚たちとも再会し、

大好きなロンドンでパプを訪れて、

フィッシュアンドチップスを頬張りながら、

クリスプスをつまみながら、

笑顔で語らえる日を待ちわびる我が家です。

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