スイスの街角から

スイス在住20年目。 チューリッヒ湖のほとりに、イギリス人の夫と住んでいます。 カルチャーショックでいっぱい!実は意外だったスイスの姿と 海外生活の様子、国際結婚のお話し、 スイスの美しい景色と人々の生活風景、季節の情報など、 写真いっぱいのブログを湖畔の街よりお届けします。

ポールボキューズ

スイスの365日の生活について綴ったエッセイ、「スイスの素朴なのに優雅な暮らし365日」が、自由国民社より2024年3月18日に発売予定です。


美食 ポール・ボキューズの思い出(後半)


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前回の記事、

美食 ポール・ボキューズの思い出(前半)

からの続きです。


この日のディナーは、

コース料理にしようかどうかと悩みましたが、

どうしても食べてみたいお料理がいくつかあって、

どのコースを選んでも、

片方は入っているけれど、片方が入っていない・・

というパターンになってしまうため、

今回はアラカルトでお料理を注文する事にしました。


前菜には、夫共々、シェフのスペシャリテである

トリュフのスープを注文。

ポール・ボキューズ 氏を一躍有名にした、

人気のスープです。

蓋になっているサクサクのパイ生地を割ると、

中からポワーっと黒トリュフの香りが漂い、

聞きしに勝る絶品スープでした。

このお店を訪れた他の方々も綴られていましたが、

かなりボリュームのある一品です。

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[Wikipediaによれば、下記のように説明されています。]

V.G.E.に捧げるトリュフのスープ( より)1975年にエリゼ宮にて
(Soupe aux truffes noires V.G.E. / Plat créé pour l'Élysée en 1975)
1975年にフランスの料理人として初めてレジオンドヌール勲章
(シュバリエ級)を受勲したポール・ボキューズが、
その際のエリゼ宮での晩餐会で、
時の大統領ヴァレリー・ジスカール・デスタンに捧げた伝説のスープ。
スープ鉢の上面に、懐石料理の「椀」のふたに見立てた
パイをかぶせて焼き上げたもので、
パイにナイフを入れた瞬間立ち上るトリュフの香りと、
パイ自身の持つ芳香が絡みあうことで独特の効果を上げた、
懐石料理をフランスで再現したものといえる。
「スープ・エリゼ」または「スープ・ヴェ・ジェ・ウ」
(V.G.E.はジスカールデスタン大統領の頭文字)とも呼ばれている。


メインにはお肉を注文したので、ワインは白から赤に変えました。

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出かける前から食べたいと決めていた、

牛フィレ肉のロッシーニ ペリゴール風

(Filet de boeuf Rossini aux legumes de marche, sauce Perigueux)

別名 「トゥルヌド・ロッシーニ(Tournedos Rossini)」

をいただきました。

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その名前がつけられるほど、

美食家でもあった、音楽家のロッシーニが

こよなく愛した事でも知られるお料理です。

柔らかくジューシーなお肉はもちろんですが、

このソースが、それは素晴らしかった!

私は通常、お肉(牛肉)に関しては、

日本でいただくお肉が一番好きなのですが、

このお皿はトクベツでした。

何度でも食べてみたい、素晴らしい一皿でした。


お食事が佳境に入ると、

周りがザワツキはじめました。

フレンチの重鎮、ポール・ボキューズ 氏ご本人が、

レストランに現れました!

お店を訪れた当時でも、既にご高齢だったため、

両脇をお付きの方に支えられながら、

しかし足取りはしっかりと、

テーブル一つ一つを周ってご挨拶をして下さり、

一緒に写真撮影をして下さいました。

正直なところかなり緊張してしまいました!


今回はブログへの掲載は控えましたが、

夫と共に3人で写ったポール・ボキューズ 氏の写真は、

大切な記念である共に、宝物です。


食後のチーズとデセール(デザート)はワゴンでサービスされます。

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この時点で、かなりお腹が膨らんでいたので、

チーズは少なめに。

そのあとにいただく甘いもののために、

お腹のスペースを残しておかねばなりません ♪

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ワゴンに乗せられたデセールの一部。

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いちごのタルトとチョコレートケーキ、

そして、クレーム・ブリュレを選びました。

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係の方は、慣れた手つきでワゴンの上のお菓子を切り分け、

チョチョイのチョイという感じで、

ラズベリーソースとクリームで、

お皿にデコレーションを描いて下さいました。

付け添えのアイスクリームは注文していませんが、

自動的にお皿に盛られました。


ちょっと食べ過ぎかな!?という気もしましたが、

クレーム・ブリュレを現在の形にしたのは、

ポール・ボキューズ 氏との事で、

こちらもスペシャリテなので、欲張っていただきました。


夫 Banana は、ムース・オ・ショコラをいただきました。

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そのあとは、お茶菓子のプティ・フルール

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チョコレートやお菓子はリヨンの前の記事、

世界にここ1店舗だけ!チョコレートの名店、ベルナション(美食の町リヨンへ 2.)

にも綴っている1953年創業のベルナションのもの。


ポール・ボキューズ氏のご令嬢と、

ベルナションの2代目 ジャン・ジャック・ベルナション

が結婚しており、

現在のベルナションは3代目が継がれているそうです。


いろんな意味での満足いっぱいでお店を後にしました。

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タクシーを呼んでいただいている間に、

出口でお店のメニューを記念にいただき、

ここでも、レストランをバックに、

夫婦の写真を撮って下さいました。


いつも行けるランクのお店では決してなく、

おそらくこれが最初で最後だろうと思いますが、

ポール・ボキューズ 氏のお店でお食事をして、

ご本人にもお目にかかれた事は、

生涯忘れられない、良き思い出となりました。


数々の偉業を成し遂げられたポール・ボキューズ 氏の

ご冥福を心よりお祈り致します。



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美食 ポール・ボキューズの思い出(前半)


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2018年1月20日に、

フランス料理の巨匠、ポール・ボキューズ氏が

91歳でお亡くなりになりました。

伝統的な手法にとらわれず、

「ヌーベル・キュイジーヌ」という料理方法を生み出した事でも

知られるシェフ、ポール・ボキューズ氏の

フランス・リヨン郊外にあるレストランは、

過去50年以上もの間、

ミシュランの最高峰 "三つ星" レストランとして、

世界中の美食家達の舌を唸らせてきました。


本日は逝去されたポール・ボキューズ氏を偲び、

2013年にリヨンを旅した際に訪れた、

「PAUL BOCUSE」レストランでのディナーの様子を

前後半の2回に分けて綴ります。

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実は、リヨンの旅の記事は、

2013年に書き始めておりましたが、

途中で止まったまま、その後は保留となっていました。

5年近い月日が経過してしまいましたが、

レストラン訪問の思い出と共に、自分用の記録も兼ねて、

今回はその続きとなります。


ご興味がおありの方、過去の記事はこちら


世界にここ1店舗だけ!チョコレートの名店、ベルナション(美食の町リヨンへ 2.)

美食の街リヨンへ(1. Lyon 旅の序章)


それではここからスタートです。

訪れたのは、2013年の5月です。

レストランの場所は、リヨンの中心地からは少し離れており、

宿泊していたホテルから、

タクシーに乗車して30分ちょっと走ったように記憶しています。

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ひときわ目立つレストランに到着すると、

ご案内の担当者がゲスト達を待ち構えており、お出迎え。

その後、レストランの中へといざなわれました。

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入り口を入って予約の名前を告げ、

テーブルへと案内されます。


こちらが入り口。

到着した時には従業員の方々がおられましたが、

食事が終了した後の帰り際に、誰も人がいなかったので撮影。

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私たち夫婦のテーブルは、

1階のメインダイニングへと通されました。

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まずはアペリティフ。

グラスのシャンパンで乾杯 ♪

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とても特徴のある、カラフルで個性的なお皿。

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シャンパングラスやワイングラスにも、

ポール・ボキューズ氏の似顔絵とロゴ入りです。

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アミューズブーシュ、

スープはヴィシソワーズだったと思うのですが、

この緑色はお豆だったのか? 記憶が定かではありません。

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写真が多いので、この先は後半へと続きます。



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数あるブログの中から、 私のブログへお立寄りくださりありがとうございます。 スイス・チューリッヒ州の湖畔の街で、 英国人の夫 "Banana(バナナ)"と共に暮らす "Apfel(アプフェル)"です。 ブログ「スイスの街角から」では、 美しいスイスの自然と風景、人々の暮らしの様子や旬の話題、 そして観光情報なども写真と共にお送り致します。 ちょっとヒミツの知られざるスイスの姿や、 海外生活でのカルチャーショックなどにつきましても 折に触れてお伝えして参りたいと思いますので、 しばしの間、おつきあい下さいませ。
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