スイスの街角から

スイス在住20年目。 チューリッヒ湖のほとりに、イギリス人の夫と住んでいます。 カルチャーショックでいっぱい!実は意外だったスイスの姿と 海外生活の様子、国際結婚のお話し、 スイスの美しい景色と人々の生活風景、季節の情報など、 写真いっぱいのブログを湖畔の街よりお届けします。

隣人

スイスの365日の生活について綴ったエッセイ、「スイスの素朴なのに優雅な暮らし365日」が、自由国民社より2024年3月18日に発売予定です。


隣人


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「スイスの街角から」インスタグラムは こちらです★

2月も瞬く間に過ぎ、3月も迫って、

スイスにも引っ越しシーズンがやってきました。 

今年はコロナの影響もあり、

お引っ越しを決行する人の数は

圧倒的に少ないのでしょうが、

例年ならばこの季節は、

スイスでも国内外の人々による

出入りの多い季節です。


私の住むチューリッヒ州では、

不動産を借りる場合の賃貸契約が特異で、

締結していた賃貸契約を解約したい場合、

年に2回(春と秋)の定められた期間に

希望を申し出る必要があります。


その期日を過ぎてしまうと、

最大その6ヶ月先までの

賃貸料を支払わなければならないという

ややこしい取り決めがあります。


3月いっぱいで賃貸契約を満了する人々も多いため、

2月に入ると不動産屋のサイトは、

新規の空き物件が出回るピークになります。


我が家はチューリッヒ州に住んで、

15年以上が経ちますが、

スイス国内のバーゼル市からチューリッヒ州へ

転居してきましたので、

引っ越す予定の年明け頃から、

週末を利用してバーゼルの住まいから

チューリッヒまで出向き、

賃貸マンションの見学を重ねていました。


国内の転居だったこともあり、

引っ越すことが決まって早めに始動できたため、

マンション探しを始めた1月は

まだ空き物件も豊富で、

いつも皆さんにもお届けしている

眺めの良い部屋を一目で気に入って、

納得のできる住まいを見つけることができました。


そんなマンションはもはや新築ではなく、

隣人たちも次々と変わってゆきました。


我が家の住むマンションは、

1フロアに2世帯のみの造りです。

そういう意味合いからも、

隣の部屋に動きがある場合は、

どんな人が新しい隣人になるのか?

とても気になります。


私たち夫婦が住まいを見つけた時、

既に入居していた隣人の一人暮らしの男性が

数年後に部屋を退去した後、

数組の家族が入居しては、

数年で転居の繰り返しで、

入れ替わりで4組の世帯が住んでいました。


1. スイス人の一人暮らしの男性
      ↓
2. スイス人ファミリー(小学生のお子様のいる3人暮らし)
      

3. スイス人ではないカップル(その後、赤ちゃんが誕生)
      ↓
4. スイス人ファミリー(小学生のお子様のいる3人暮らし)


どのファミリーも大体、

3年以内くらいで引っ越して行かれました。
 

我が家の住むマンションはベッドルームが2つと、

書斎としても利用できる小部屋が一つ。

それに、リンビングとダイニング、キッチン、

バスとトイレは2箇所ずつ。

スイスならば、

ごく一般的なマンション住まいです。


低層マンションの最上階のため、

+(プラス)で上階に

屋根裏部屋が付いているのが、

他とは多少異なっている点と言えるかもしれません。


日本の一般的な

ファミリータイプのマンションよりは、

面積も部屋数も大きいのですが、

おそらくお子さんがいるご家庭には、

スイスでは少し手狭かもしれません。


マンション全体のファミリー層は、

数年ここで暮らした後、戸建ての家を購入し、

出ていかれるというのが、

一定のパターンになっているようです。


私達夫婦が現在の住まいに新入居した際は、

既に住んでいた隣人の男性と、

階下に住む人の元へ挨拶に伺いました。

一応、チョコレートを持って。


スイスで最初に、

バーゼルのマンションに入居した際、

部屋探しから入居までのサポートをしてくれた

リロケーション会社に、

隣人への挨拶はした方が良いとの

忠告を受けましたし、

その後、チューリッヒのマンション探しの際にも、

リロケーション会社の担当者に

挨拶の件を尋ねてみたところ、

挨拶だけはしておいた方が良いだろうとの

アドバイスもいただきました。


が、最近の入居者は、

そういう事は気にしないらしく、

上記、2ー4 のどの方々も、

我が家には挨拶には来られていません。


若い世代のファミリーだからなのか?

我が家がスイス人ではなく外国人夫婦なので、

ただ単にスキップされているのか?

分かりませんが、

なんとなく時代の流れを感じます。

あくまでも、我が家の体験です。


とはいえ、

数年前に入居した階下の若い隣人

(スイス人のカップル)は、

我が家にもきちんと挨拶に来てくれました。


昨年同じ建物内に引っ越してきたカップルは

『コロナの影響でご挨拶に伺えませんが、

私達はこういうファミリーです。』

と書かれた家族写真付きのプリント用紙が

階下のポストに入れられていました。

スイス人とドイツ人のご夫婦だそうです。


引っ越しの際の挨拶の有無は、

生まれ育った地域や家族環境にもよって、

考え方も異なるのかもしれません。


今週になって、突然、

隣人No 4.が引っ越して行きました。

朝、家具の搬出が始まり、

我が家にとってはあっという間の出来事でした。


スイスに来て面白いなぁと感じたのが、

引っ越して入居の際は

挨拶をしに来る人もいますが、

出る際は、

ほぼ、挨拶は無しで突然出て行く人が多い。

それを友人達に尋ねてみたところ、

意外と "あるある" だそうです。


彼らが入居してきた時のことを考えると、

出て行く際にご丁寧に挨拶に来られることを

期待しているはずはないのですが、

隣人No 2.も、

引っ越す数日前まで廊下で会って、

「こんにちは」

くらいの挨拶は交わしていたのに、

その後、突然消えました。


今回の隣人No.4 も同じパターン。

隣人の方々と親しくしている日本人もいますし、

あくまでも関係が希薄だった

我が家だからなのかもしれませんが、

多分、コロナが無くても、

おそらく同じだったのだろうと思います。


「立つ鳥跡を濁さず」ということわざを


もちろん彼らは知らず、

そんな文化のない隣人の出た後の廊下には、

植物の葉っぱのゴミが落ちたままでした。

プロの清掃業者は入るのでしょうが、

そのままで数日過ごすのもイヤです。


仕方がないので、夫 Banana が自らお掃除。

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自分がいつかこのマンションを出ていく日には、

共有部の廊下も綺麗にして出ようと思います。


そして、隣人No 4.が引っ越した数日後、

早速、新たな隣人 No 5.が引っ越してきました。

本格的な入居は来週以降になるようですが、

今回は英語を話す若いカップルです。


今後は廊下で顔を合わせても、

ドイツ語で会話しなくてもよい!

(= スイス人ではない)

そのことに、

なんとなくホッとしている自分と、

それに相対して、

スイスの決まりとか、ルールとか、生活の面において、

きちんと守ってくれる人達だと良いけれど。

(= スイス人ではないので不安)

なんて、少し心配している自分もいる。(苦笑)

そんなスイス生活も、早18年。


我が家の場合、

なんだかんだと言いつつも、

過去の隣人には恵まれて、

騒音などの耐え難いトラブルに

直面したことはありませんが、

一部の友人達の体験バナシを耳にすると、

世の中にはいろんな人がいるのが事実。


夫 Banana は昨日、

新しい隣人の女性に廊下でたまたま会い、

(先方は電話中だったため)

軽く手を振ってみたところ、

相手もニッコリと微笑んでいたそうです。

年の頃は、我が家の英国の親戚の

ローラと同じくらい!?

若いカップルらしい。


さて、どんな人達かな?

コロナ禍の続く中でのお引っ越しは

大変だったことでしょう。

このご時世ですので、

挨拶がてらの立ち話はすぐにはできませんが、

良い人達だったらいいなぁ・・

と思っています。

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雪解けと、理解できない行動と、鎮静。


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「スイスの街角から」インスタグラムは こちらです★

スイスは今週の月曜日から、

セミロックダウンに入りました。

2月末まで、この先1ヶ月以上続く予定です。


火曜日は朝から快晴。

久しぶりに透けるような青い空、

太陽の光も眩しく感じたチューリッヒ湖畔の街です。


先日の大雪の後は気温も上がらず、

日中も氷点下の気温が続いているため、

自宅の屋根や窓、

バルコニーの手すりや日除けのブラインドにも

積もっていた雪は数日そのままでしたが、

久しぶりの日の光を浴びて、

少しずつ解け始めました。


長くて大きな氷柱(つらら)ができていた

我が家のバルコニーですが、

その形も数日の間に次第に変化。

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おそらくですが、

日中に少し解け始めたところで夜は急激に気温が下がり、

その状態で再び凍って、

こんな形に変化していったようです。


火曜日の午後あたりから、

ポタポタと水滴が落ち、

ブラインドの上の雪が次第に下がってきました。

今までの経験上、

ある時、一気にドサっと雪が落ちてきそうです。

そして、それはもう間近。

朝は頭上を気にかけドキドキしながら、

風景を撮影しました。

【インスタグラムにご登録されていない方でも、  
画像に表示されている ▶️ をクリックすれば、画像と映像をご覧いただけます】   

そんな日の穏やかな午後、

何やらマンションの内廊下から、

甲高い女性達の響き渡る声がしてきました。

いつものように立ち寄る、

隣人の友人と隣人がドアの前で

立ち話をしている様子が伺えました。


ちなみに我が家のマンションは4階建てで、

各フロアに2世帯ずつの、小規模のマンションです。

スイスには高層マンションは少ないですから、

まあ、ごく普通のタイプのマンションといえます。


そんなさほど大きくないマンションであることと、

建物の内部は完全に内廊下ということも重なり、

廊下で話している彼女達の

大きな話し声はかなり
響きます。


最初は普段同様の立ち話なんだろうな

と思い、

"いつもながら声が大きいな" とは思いつつ、

さほど気にも留めていなかったのですが、

普通は長くても4-5分で終わる会話が、

その日は終わらず、

30分くらい経ってもずっと続いています。


しかも、声のトーンは全く落ちずで、

30代くらいの女性二人の、

甲高い話し声と、高笑いが続きます。


東京の自宅マンションはドアも壁も厚く、

隣人の生活音も、

内廊下の音も一切聞こえませんが、

スイスの自宅マンションは、

壁はそこそこ厚く生活音はほとんど聞こえないものの、

玄関のドアの厚さはそこまででもなく、

廊下で大声で話す声は、響いてきます。


セミロックダウン中のこんな時期なのに、

今日は長いなと思い、

そっと自宅入り口ドアの覗き穴から、

向かいの様子をうかがってみると、

マスクも着けずにドアを開けた状態で

女性二人が立ち話をしています。


一瞬、"エアゾル" という、

コロナ以来耳にするようになった新語が

頭の中をよぎります。

たった二世帯が入るマンション内廊下は、

決して換気が良いとは思えません。


30分もその場でマスクもしないで

立ち話をしていれば、

エアゾル、大丈夫なのかなぁ!?と

不安になってしまうのです。

そして、彼女達の間も、お互いにマスク無し。

しかも結構な至近距離で、危険だと感じてしまう。


結局40分近くだと思いますが、

同じ声のトーンで立ち話をして、

隣人の友人らしき人は帰って行きました。


こんな時期にそんなに尽きない話って、

一体何なのだろう??


隣人の理解できない行動に、

ちょっぴり不快になってしまいそうになった午後。

だけどまあ、

そんな他人の行動に腹を立ててみても、

自分の精神面に響くだけなので、

忘れることにしました。


その後、

階下までゴミ出しに降りようと思っていましたが、

換気もできていない狭い空間に、

まだエアゾルが漂っているのではないかと怖くて、

ゴミは翌日出すことにしました。

こればかりは感覚に個人差があり、

やはり怖いものは怖いので仕方ありません。


夜には、

例の南アフリカに飛び立った夫の友人ご夫婦から、

南アのご自宅の庭にブームスラングという

有毒の蛇が出たと、

興奮気味にキャッキャした感じで

緑色をした蛇の画像が送られてきました。

えっ? いま、それ!?

彼らの感覚に、再度ビックリ。

(詳細は過去の記事に綴っています)



彼らは知性と教養のある方々で、

人格も素晴らしいスイス人のご夫婦です。

気さくで話もしやすいし、

夫の友人達の中でも、私は好きなカップルです。

しかし、ここ最近、

彼らとの意外な価値観と感覚の違いに、

理解しがたく、

驚かされてしまうことが度々あります。


もしもコロナが無ければこの先もずっと、

そんな彼らの一部分を

知ることも無かったのかもしれません。

南アフリカでコロナの変異種にはもちろん、

身近な場所で遭遇する毒蛇にも注意して、

ご無事でいて下さいね・・

と、陰ながら願う私です。


心を落ち着かせるには、美しい風景を眺めるのも、

私にとっては、リラックスと、鎮静効果抜群の方法です。


この日の夕暮れ時も綺麗でした。

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美しい夕焼けの空を眺めながら、

今日も1日無事に過ごせたことに感謝。

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一難去ってまた一難、今度はお隣の猫ちゃん


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土曜日の夜の精神的にも肉体的にも超タフな時間を乗り越え、

自分でも信じられないくらいドドーッと疲れが出てしまった日曜日。


その日は特に予定もなく、夫 Banana も出張中のため、

のんびりとした一人の日曜日を過ごしました。

イングランドは既に敗退し、ある意味のんびりとした気持ちで

行方を眺めていたEURO2012の決勝。


サッカーの試合を観ながらソファーを立ち上がり、

ふと窓の外のバルコニーに目をやると、

お隣のお宅の猫ちゃんが境界線の手すりを伝い、我が家のバルコニーへ・・。


実はこのお隣の猫ちゃん、時々我が家のバルコニーに現れます。

最初にこの猫ちゃんが出現した時には驚きました。

だって、自分の飼っていない猫が、

自宅のバルコニーにちょこんと座っているのですもの・・。


この猫ちゃん、最初のうちはこちらの様子を伺い、

目が合うと急ぎ足で自分の飼い主のバルコニーへと逃げて行ったのですが、

最近ではかなり慣れて来た様子で、

こちらと目が合っても逃げるどころか、時には近寄ろうとする事も。

いくら可愛い猫ちゃんとは言え、

暑くなってきた夏のスイス、窓を開けておく事も多いし、

他人様の猫が自宅バルコニーに入り、

予期せぬうちにもしも部屋まで入ってきてしまうのは!?

それはさすがにちょっと・・。

と思っていたところ、

隣人も自分の猫ちゃんが

我が家のバルコニーに進出している事を察知していたらしく、

数ヶ月前のある日、バルコニーの手すりのお隣との境界には

猫がこちらに侵入できなような仕切りが設けられていました。

Banana とも、


「猫がこちらにやって来るのを防ぐために、

あれを設置したんだねー。」



なんて話していたところだったのですが・・。

それから数週間経った時点でその仕切りは外されていました。


EURO2012の観戦の合間にリビングを通り過ぎたところ、

例の猫ちゃんが久々に我が家のバルコニーに登場。

(ちなみに自宅は日本で言えば、「マンションの4階」です。)


今回は手すりの端から端まで歩き、

隣人側とは反対側の壁の向こうに近寄ったり、

我が家のバルコニーを縦横無尽に歩きながら、

最後はテーブルの上にちょこんと座り、一向に動こうとはしません。


いくら飼い主にとっては可愛い猫でも、

さすがに私達にとってはお客様をおもてなしもする

食事にも利用するテーブルの上に

他人様の猫が座っているのを目にした時には驚き、

お隣の猫に対し、

"おうちにお帰りなさい・・" のしぐさのつもりで、手で反対方向へ


「おかえり
」、「おかえり」のしぐさをしてみるものの、


猫ちゃんは自分のおうちに帰るばかりか、

その手の動きに親しみを感じたのか、


「おいで」、「おいで」
に見えてしまったのか??


こちらに近づいてきます。


その後その猫は、何度か手すりをよじ登ろうとするも失敗。

次第に辺りは暗くなり始め、

さすがの私も困り果て、通常お隣の猫がこんなに長い時間、

我が家のバルコニーに滞在する事は珍しいし、

隣人は在宅しているのか?  留守なのか? との心配が沸き上がり、

もしも留守ならば暗闇の中、

自分の家のバルコニーに猫を放置しておくワケにはゆかず、

とは言え、

何かと知らない法律がいっぱいあるスイス。

Banana の留守中に自分が一人で判断して、

他人様の猫を勝手に触り、自宅に引き入れる事もできません。

かといって無理矢理追い事は出来ず、


「どうしよう・・。」


と考えているうちに外はどんどん暗くなり、

もうこれはこのままにしておく訳にはゆかないと判断し、

我が家のバルコニーに滞在している猫の事を知らせに行く事にしました。

これ(夜、しかも日曜日に呼ばれもしないのに、ドアベルを鳴らす事)

はスイスではタブーである事は分かってはいましたが、

私にとっては究極の選択でした。


時間はサッカーのスペイン VS イタリア戦の

前半の佳境に入った21:30過ぎ、

最初はドアを "コン コン コン" とノック。

しかし反応が無いためドアベルを鳴らしてみたところ、

お隣のスイス人の旦那様が応答。

私を見て明らかに怪訝そうな顔をする彼に私は片言のドイツ語で、


「お宅の猫が私達のバルコニーにいます。」


その短いフレーズに、

隣りの彼は、私が猫の件で苦情を言いに来たと思ったらしく、


「あーごめんなさい。ちょっと待って下さいね~。」


と言いながらドアを閉め、

私は閉められたドアの前で待っているのもどうかと自宅に戻りました。


本当は、


「お宅の猫が私達のバルコニーにいます。」

「暗くなって来たし、反対側の端まで歩いていて、


下に落ちてはしまわないかとなんだか危なっかしく、お知らせに来たんです。」


と言いたかったのです。


隣人側から猫ちゃんの名前を呼びよせたらしく、

猫は自分の家の方を振り返り、

隣人の声の方角に無事に戻って行きました。


よかった~!


と思いつつ、

何となくまたもやもう一歩残念な私のドイツ語・・。


これからまたこんな事が続くと、ちょっと困るなーと思っていたところ、

翌朝、自宅の玄関入り口のドアの外のところに、

お花にカード が添えられ、

カードの中にはこちらに対するお詫びと、


『今後もしもまた猫が迷惑をかけるような事があれば、

いつでも言って下さい・・。』


というような言葉が綴られていました。


今までのスイス8年間の生活の中では、

隣人から苦情の手紙をいただいた事があったものの、

お詫びのお手紙をいただくなんて、はじめての経験です。


(スイスの手紙の習慣は 過去の記事にて 綴っています。

スイスの不思議な習慣、隣人同士の手紙のやり取り)



隣人の文面から、

どうやら前夜の私の行動がを苦情と取ったらしく、

私としては "苦情" とうよりも隣りの猫の事が心配がゆえに

ドアをノックしただけなのですが。


でも確かに何度か度重なった隣りの猫の出現に、

少しきちんと管理して欲しいな・・と思った事は事実だし、

一度友好的にこちらの意志を表しておけば、

きっと分かってくれるスイス人家族だと思ったのも事実です。


いただいたお手紙に、私もお返事を書く事にしました。

まずはご丁寧なご挨拶をしてくださった事を感謝し、

日曜日の夜にドアベルを鳴らしてしまった事をお詫び。

私が前の晩に訪れたのは決して苦情ではなく、

純粋に猫が危なっかしく見えた事と、

家に戻ろうとしていた猫が失敗を繰り返し、

どうしようかと思った末であった事を記しました。


そして、

私がドイツ語が不得意なために、本来の自分の意志が伝わらず、

失礼しましたとも追記・・。


これで特に今後の隣人との間に大きな溝が残るとは思わないものの、

やっぱりこういうケースでは

手紙のやり取りをする人がまだまだ存在する事を実感したある日。


今後はお隣の猫ちゃんが、

我が家のバルコニーに現れない事を、切に願います・・。



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